これだけは知っておきたい!税金

ふるさと納税ってどんな制度?【税金でおいしいものを食べよう】

毎年年末になるとやることがたくさんありますよね。

大掃除、年賀状の準備、おせち料理の手配、そしてふるさと納税。

そう、ふるさと納税です。

ほんの何年か前から知名度が一気にあがり、ふるさと納税をする人がかなり増えています。

筆者も例外ではなく、毎年ふるさと納税で北海道の魚介類をお礼品としていただき、、

家族においしく食べてもらっています。

この記事では、ふるさと納税について分かりやすく説明するとともに

ふるさと納税を利用するときの注意点、メリット・デメリットなどをお伝えします。

この記事で分かること


・ふるさと納税ってどんな制度?仕組みを簡単に解説

・ふるさと納税のメリット・デメリット

・ふるさと納税を利用する際の注意点

・ふるさと納税のオススメサイト

 

それではいきましょう!

ふるさと納税ってどんな制度?

ふるさと納税を一言でまとめます

初心者の方向けにふるさと納税を一言でまとめます。

ふるさと納税は、

「実質2,000円で日本のおいしいものが食べられる」制度です。

これだけ聞くと夢のような制度ですね。

そうなんです。ふるさと納税はまさに夢のような制度なのです。

しかし、これではイメージが湧かないと思いますのでもう少し深く掘り下げてお伝えします。

ふるさと納税の仕組み

ふるさと納税の流れはざっくりこのようになっています。


納税者がふるさと納税サイト(例えばさとふる)でお礼品を選んで自治体に寄付
            ↓
自治体からお礼品が届くので美味しくいただく
            ↓
自治体から書類が届くので必要事項を記載して返送(確定申告の場合は手続きが変わります)
            ↓
終了!(税金は自動で返ってきます)

 

どうですか。簡単すぎませんか、、?

ふるさと納税に興味はあるけど難しそう、、、というそこのアナタ。

日本語を読む能力があれば必ずふるさと納税はできます。(笑)

お礼品はこんなに種類が豊富

ふるさと納税の一番の醍醐味はなんといっても、「お礼品」です。

お礼品の具体例としてこんなものがあります。


【お礼品の一例】

・佐賀牛、飛騨牛などの肉類

・カニ、うなぎ、ホタテ、ウニ、いくらなどの魚介類

・コシヒカリ、あきたこまちなどの米類

・メロン、シャインマスカット、いちごなどの果物類

・たまねぎ、アスパラ、とうもろこしなどの野菜類

・プレミアムモルツやヱビスビールなどのお酒類

・一蘭のラーメン、さぬきうどんなどの麺類

・アイス、プリン、チョコ詰め合わせなどのデザート類

 

いかがでしょうか。

これらはほんの一部なので、詳しくはさとふるなどのふるさと納税サイトを参考にしてみてください。

また、上記では食べ物だけを掲載しましたが、

最近では、「美容グッズ」や、「旅行券・チケット」など

食べ物以外のお礼品も増えてきています。

各自治体の名産品といっても食べ物ばかりではないので、

もっともっと食べ物以外のお礼品も増えると納税者としても嬉しいですよね。

寄付の使い道が選べる

ふるさと納税は、あくまでも「寄付」です。

お礼品で選ぶ方が圧倒的に多いですが、自分が応援したい自治体に寄付することもできます。

実際にふるさと納税サイトを通じて寄付する際に、

寄付金の使い道を納税者が選択することができます。

「私が寄付したこのお金は、○○市の子育ての応援資金に使ってください!」

「僕のお金で、もっともっと○○市の水族館の整備に力を入れてください!」

こんな感じです。

また、自治体ならではのユニークな使い道もあります。

北海道旭川市には、かの有名な「旭川動物園」がありますよね。

寄付の使途出典:さとふる

旭川動物園の発展に貢献!といったこともできます。

このように、自分が納めた税金の使い道が選べるので、少額でも自治体に貢献している実感が得られますよね。

なお、寄付の使い道を指定せずに、自治体にお任せします、といったことももちろん可能です。

所得税・住民税が安くなる

ふるさと納税がお得と言われる理由は、やはり税金面でしょう。

ワンストップ特例制度という確定申告をしなくても税金を安くすることができる手続きがあるので

ワンストップ特例制度によって税金が戻ってくる仕組みをお伝えします。

その前にワンストップ特例制度って何?


ふるさと納税は「寄付金控除」という、本来は確定申告をした上で還付が受けられる制度ですが、誰でもふるさと納税をしやすく、かつ、確定申告の手間がかからないように、自治体から届く書類に氏名・住所等を書いて返送するだけで手続きが完結するワンストップ特例制度というものがあります。

 

ワンストップ特例制度は、寄付する自治体が5団体以内であれば利用可能です。

ワンストップ特例制度による税金の仕組みですが、

この図のように、例えば50,000円寄付したとします。

ふるさと納税 自己負担額

自己負担は2,000円で残りの48,000円が翌年支払うべき住民税から差し引かれます。

計算式は色々と複雑ですが、ふるさと納税をする上で正直そこまで理解する必要はありません。

「寄付した金額から2,000円を差し引いた残りの部分が税金安くなるんだな~」

くらいのトーンで理解としては十分です。

ふるさと納税のメリット・デメリット

それではふるさと納税のメリット・デメリットをお伝えします。

ふるさと納税のメリット

実質の負担は2,000円ポッキリ!

間違いなく一番のメリットはこれでしょう。

先ほどの図でも説明した通り、基本的には

自己負担は実質2,000円で済みます。

1,000円札二枚でおいしいものを食べられるのはふるさと納税ならでは、といったところでしょう。

メモ


納税者は節税しながらおいしいものが2,000円で食べられる

自治体はふるさと納税によりお金を納めてもらいつつ、名産品の宣伝もできる

つまりこれ以上にない「Win-Winの関係」ですね。

 

ワンストップ特例制度により確定申告が不要

会社員でもできる有名な節税として、「医療費控除」がありますが、医療費控除は必ず確定申告が必要です。

確定申告は慣れたら誰でもできるものですが、やはり最初はとっつきにくいですよね。

そういった意味でも、確定申告が不要で節税ができるふるさと納税は、手軽に取り組みやすいと思います。

自分の好きなタイミングで寄付することができる

ふるさと納税は、年末にまとめて一気にする、という方も多いですが、

実は、どのタイミングでしてもOKです。

夏のボーナス・冬のボーナスが入ったタイミングで少しづつ、

毎月少しづつ、といった方法も可能です。

クレジットカード払いでポイントも同時に貯めることが可能

最近では、クレジットカードを利用してふるさと納税ができるサイトが増えてきています。

負担は実質2,000円ですが、ポイントは、寄付した金額分溜まるので

クレジットカードでの寄付がオススメです。

ふるさと納税のデメリット

厳密にいうと節税ではない

ふるさと納税唯一のデメリットはこの点でしょうか。

ふるさと納税は、あくまでも、自己負担2,000円でおいしいものが食べられるという制度で、

節税とは少し違います。

上記の図のケースで説明すると、


納税者が50,000円払う

支払う税金が48,000円減る

お礼の品が届く

 

納税者としては、2,000円払って肉や魚を買ったのと変わらないですよね。

ふるさと納税を節税だと勘違いしている方も多いので

この点は頭の片隅に入れておいてもいいかもしれません。

ふるさと納税を利用する際の注意点

ふるさと納税は便利な制度ですが、利用する際の注意点がいくつか存在します。

ここではふるさと納税を利用する際の注意点をお伝えします。

5団体超えると確定申告が必要

先ほど紹介したワンストップ特例制度ですが、

ワンストップ特例を利用できるのは、「5つ以内の自治体への寄付」に限られています。

つまり、6つ以上の市町村に寄付をしてしまうと、確定申告が必要になるのでご注意ください。

メモ


5つ以内の自治体であれば、寄付の回数自体に制限はありません(例:旭川市に10回ふるさと納税→OK!)

 

確定申告の詳細な手順はここでは省略しますが、

ワンストップ特例は住民税が減額されるのに対し、

確定申告では、所得税と住民税が減額されます。

ただし、実際に減額される金額はどちらを選択しても同じになるのでご安心ください。

ワンストップ特例申請を忘れた場合も確定申告が必要

上記と同様、ワンストップ特例制度を忘れてしまっていた場合は

確定申告をするしか方法がありませんので注意が必要です。

ワンストップ特例制度の書類の返送期限は、「原則翌年の1月10日必着」です。

年始でバタバタして忘れていた、、ということがないように注意しなければいけませんね。

寄付しすぎると自己負担が2,000円を超える可能性がある

ふるさと納税は、自己負担が2,000円で済むという制度ですが、

「それなら、100万円寄付しても自己負担2,000円で済むの?」

というような疑問が湧いてくると思います。

答えは、「人による」です。

つまり、人それぞれの年収や家族構成、所得控除の金額によって

○○円までの寄付なら2,000円までの自己負担で済む、という

「○○円」の金額が変わります。

最近のふるさと納税サイトでは控除限度額のシミュレーションが簡単にできますので

ご自身が何円までふるさと納税ができるのか、試してみてください。

自分の住んでいる自治体に寄付をすると返礼品が貰えない場合も

せっかくふるさと納税するんだったら、自分が住んでいる自治体に寄付したいですよね?

もちろん、寄付すること自体は可能です。

ですが自治体によっては、実際にその自治体に住んでいる人からのふるさと納税に対しては

お礼品を送らないという自治体もあります。

自分の自治体を応援したい!という方は非常に残念ですが、

ふるさと納税をする前に念のため確認しておくべきポイントです。

12月31日ぎりぎりに寄付をするときは年内に間に合わない可能性がある

ふるさと納税は、1/1-12/31までの寄付が同年度の所得に対する住民税から控除される対象となります。

そのため、コンビニ支払いで12/31に申し込んで、支払いは1/1だった、、という場合は、

翌年の分となってしまうので注意が必要です。

クレジットカード払いであれば、申し込みと同時に即時決済されるので

年末の駆け込みの場合は、クレジットカードがオススメです。

クレジットカードの名義は、必ず税金の控除を受けたい人の名前のものを使う

ふるさと納税は、税金を控除するという手続きです。

多忙な夫に代わり専業主婦の妻が、妻名義のクレジットカードで

ふるさと納税をしてしまうと、夫の税金の控除が受けられなくなる場合があるので注意が必要です。

住宅ローン控除を利用している方はワンストップ特例制度の方がお得になる傾向がある

住宅ローン控除は、所得税自体を減額する制度なので、

住民税だけではなく所得税も減額する確定申告の手続きよりも、

住民税のみを減額するワンストップ特例制度の方がお得になる場合があります。

住宅ローン控除を利用している方は、こちらを参考にしてみてください。

ふるさと納税オススメサイトの紹介

ここまでふるさと納税を説明してきましたが、

オススメのふるさと納税サイトをいくつか掲載しておきます。

さとふる

さとふる はサイト全体が見やすい作りになっており、お礼品を探しやすいことが特徴です。

また、お礼品の受け取り体制も整っており(送料無料・配送情報が分かる)、

初心者はさとふるで間違いない、といっても過言ではないですね。



ふるさとプレミアム

ふるさとプレミアムは定期的にAmazonのギフト券コードがもらえるお得なキャンペーンを開催しています。

返礼品の数はさとふるに劣りますが、

Amazonギフト券が欲しい!という方は選択肢の一つに入れてみてもいいですね。

ふるさとプレミアム

また、多忙でふるさと納税をする暇がない!という方へ向けて

自動で毎年ふるさと納税をしてくれるふるサポーターズという変わったサービスもありますので

興味がある方はご覧ください。

まとめ

ふるさと納税の概要についてお伝えしました。

ふるさと納税制度は、日本国民であれば是非知っておきたい制度の一つです。

うまく活用して、おいしいものをいっぱい食べて日本の産業にも貢献しましょう。

それではっ!

ABOUT ME
じぇいりし
25歳某大手税理士法人勤務。会社勤めしながらブログと投資の三刀流でセミリタイアを目指しています。このブログでは、主に試験勉強法とお金の知識について発信:-)