税理士試験

税理士試験 法人税法合格の為に必要な勉強時間【筆者の実績も公開】

税理士試験の最難関でともいわれている法人税法。

5科目合格で税理士試験をパスしようと思っている方にとっては、

避けては通れない道です。

法人税法ではなく、所得税法を選択される方も中にはいますが、

受験者数から考えても、法人税法を選択する割合の方が高くなっています。

※法人税法=約5,000人、所得税法=約2,000人

 
この記事では、法人税法合格のためにはいったい何時間勉強すれば良いか、私なりの考えをお伝えし、

後半では、筆者が実際にどのくらいの時間をかけて法人税法に合格したかもお伝えします。

 

この記事で分かること


・予備校の勉強時間の目安は本当に正しいのか

・合格するために必要な勉強時間の目安

・筆者が合格した際の勉強時間

 
 
それではいきましょう!

 

予備校の勉強時間の目安は本当に正しいのか

某予備校では、法人税法の学習時間の目安が公開されています。

それぞれ比較してみます。

出典:資格の大原HP

 

法人税法 勉強時間 TAC出典:TAC HP

 

法人税法については、どちらの予備校も、「600時間」と掲載されています。

「600時間」について、私は、半分合っていて半分間違っていると思います。

 
つまりこういうことです。

「学習するために必要な時間は600時間あれば十分だが、合格するために必要な時間は600時間では全然足りない」

 
実際に大原とTACのページを見ていただければわかると思うのですが、

「学習時間の目安」や「学習ボリューム」と記載されているだけで、

「合格するために必要な勉強時間の目安」とはどこにも書いていないですよね。

 
そうなんです。

 

つまり、600時間というのは法人税法を受験する受験資格みたいなもので、

600時間勉強して初めて、スタートラインに立ったということだと考えています。

   

合格するために必要な勉強時間の目安

「じゃあ合格するためには一体何時間の勉強が必要なんだろう・・・」

この点について触れていきます。

まずはこちらをご覧ください。

先ほど少し触れましたが、600時間というのはあくまでもスタートラインです。

その内訳を私なりに細分化しましたので一つずつ解説します。

 
まずは講義ですが、資格の大原を参考にすると、

約80回講義があります。

講義は1回約3時間なので

80回×3h=240h

講義を受けている時間だけで240時間必要ということになります。

 
次に復習の時間です。

80回の講義のうち、約60回はインプット中心の講義です。

つまり復習が必要ということですね。

個人差はありますが最低ラインとして以下の定義をしました。

 

 
✔計算(次の授業までに3回転を目標)

1回転につき1時間

1回の講義につき3回転なので

60回×3h=180h

 
✔理論

法人税法の理論は約80題あります。

理論暗記は人によってかなり個人差がありますが、

ここでは最低ラインとして、1題暗記するのに2時間と想定をします。

1題2h×80題=160h

 

 
上記3つ(講義を受ける時間・計算の復習時間・理論の暗記時間)を合計すると

240h+180h+160h=580hとなるので、約600時間です。

 

法人税法を現在受講している方ならうっすら気づいているかもしれませんが、

講義を受けて、3回復習して、理論を1回暗記しただけで受かるわけがありませんよね。

税理士試験はそんな甘い試験ではありません。

600時間がスタートラインだと伝えた意味も理解していただけたかと思います。

 

 

先ほどのスタートラインの図を基礎として、次はこちらの図をご覧ください。

 

 

先ほどの図から青色部分が増えていますよね。

 

私個人的には、


黄色部分の600時間をクリア=スタートライン

青色部分=やればやるほど合格可能性が高まっていく

 

このように考えています。

なので、結論、合格のための学習時間の目安などありません。

黄色部分をクリアした上で、青色部分の勉強をやればやるほど良いということになります。
 

、、、というとここまで読んでくださった方にも申し訳ないので

参考までに私の勉強時間をお伝えしておきます。

 

筆者の勉強時間を紹介

 

私は、法人税法を初学(約1年)で合格しています。

当時は働きながらだったということもあり、このようなスタイルで勉強していました。

 


平日・・・2h

休日・・・10h

 

平日はなんとか学習時間を確保しつつ、土日で一気に追い込むという

典型的な社会人受験生スタイルですね。

 

この勉強時間を、講義が始まった9月から7月の終わりまで合計するとこのようになります。

 


1週間=30時間

1か月=120時間

11か月=1,320時間

 

 
ざっくりとした数字ですが、実際1,000時間以上勉強した記憶はあります。

いや、私の場合は仕事と睡眠以外は勉強していたので、もっとしていたかもしれません。

 

勉強した時間だけで試験の合否を測るのはナンセンスですが、

仮に勉強時間だけで目安をお伝えするとしたら

「1,000時間」が合否を分ける一つのラインになってくるのではないでしょうか。

1,000時間も勉強ができている方は、ある程度本気度が高いということも理由になるでしょう。

 

まとめ

 

法人税法の合格までの勉強時間の目安についてお伝えしました。

コツコツと勉強を積み上げていくことが合格に近づくことは間違いのない事実です。

本記事が一人でも多くの受験生の参考になれば幸いです。

それではっ!

ABOUT ME
じぇいりし
25歳某大手税理士法人勤務。会社勤めしながらブログと投資の三刀流でセミリタイアを目指しています。このブログでは、主に試験勉強法とお金の知識について発信:-)