老後資金の2,000万円問題が話題となっている昨今、将来の不安を抱えながら日々過ごしている方も多いのではないでしょうか。
かくいう私もニュースを見たときは本当に焦りました。
この記事では超初心者向けにイデコの制度の概要、イデコのメリット・デメリットを筆者の体験談とともに解説します。
イデコの細かい制度の部分は抜きにしてざっくりとしたイメージをつかんでみましょう。
イデコ(iDeCo)ってどんな制度?
iDeCoの正式名称は”個人型確定拠出年金”です。
名前聞いただけでもういいや、、となりますよね。
ですが、初心者の方にも分かりやすく解説するので頑張って最後まで目を通してみてください。
イデコを一言でまとめて言うとすれば
「自分年金」です。
つまり、自分用の年金口座みたいなものを作って自分の老後用に資金を貯められるというものです。
ここで疑問が湧いてきた人は鋭いです。
例えばこんな疑問が湧いてくるのではないでしょうか。
「老後の資金貯めるなら老後に向けてしっかり貯金しとけばええんとちゃうん?」
「手続きとか色々ややこしそう、、、」
「ただでさえ年金払ってるのに追加で年金払うとかもう嫌や、、、」
そう思うのも無理はないと思います。
だって、国は難しい制度ばかり作るのですから・・・
上記の疑問について一つずつ解説していきます。
イデコ(iDeCo)と預金、何が違うの?
それぞれの特徴を非常に簡単にまとめるとこのようになります。
預金・・・基本的に元本割れがない、利息が雀の涙以下(ここは皆さんイメージできていると思います。)
イデコ・・・預けた資金を運用してお金を増やすことができる(もちろん減る可能性もあります)、節税になる、60歳まで引き出せない
株式投資などの投資をしたことが無い方は「元本割れ」というのは非常にイメージが湧きづらいですよね。
例えば、株式は毎日証券市場で取引され、秒単位で値段が変わっていきます。
100万円の株式を持っていたら、明日には98万円、明後日には103万円ということが普通にあり得ます。
一方で預金は、100万円が98万円に減ることもなければ103万円に増えることもありません。
(厳密にいうと預金も投資なのですが、ややこしくなるのでここでは割愛します。)
つまり、イデコと預金のリスクとリターンの関係をまとめるとこのようになります。
預金・・・リスク 無 リターン 無
イデコ・・・リスク 有 リターン 有
リスクをとってリターンを得るという投資の一般的な常識ですね。
ちなみにですが、イデコ(iDeCo)でお金を預けるといっても色々な商品があり、
「預金」も商品として存在しますので、リスクを極限まで減らすということも可能です。
(個人的にはiDeCoで預金を選択するする意味はあまりないと思っています。)
イデコ(iDeCO)のメリット
ここからはイデコのメリット・デメリットについて
具体的な金額はなるべく排除し、分かりやすさ重視でお伝えしていきます。
税金面では非常にお得
早速分かりづらいメリットで恐縮ですが、イデコを語るうえでどうしても外せないのが
税金面での優遇です。
将来の自分の為にお金を預けているだけで
・預けた年に税金が安くなる(小規模企業共済等掛金控除といいます)
→会社員の方はイメージ湧きやすいと思いますが、掛金の一部が年末調整で戻ってくるイメージです。
・運用して儲けた分にも税金がかからない
→先ほどのリスク・リターンのところでも少し触れましたが、通常は株式投資などで儲けると儲けた分の約20%が税金としてとられます。しかしイデコで運用して儲けた分の税金はかかりません。
・その後実際に年金として受け取る場合も税金優遇あり(退職所得控除or公的年金等控除といいます)
→自分で貯めた年金を、一回で受け取るか年金として受け取るかの違いで優遇される金額も変わります。
このように、入口、途中、出口の全てで税金が優遇されています。
税金払うのばからしいと思う方は少しでも知識をつけて無駄な出費を抑えることをオススメします。
少額(5,000円)からでも始められる
ある程度お金がないと始められないのでは?と思う方。
安心してください。月5,000円から始められます。
最初は5,000円から試しに始めてみて余裕ができたら少しずつ掛金を増やしていくといったことも可能です。
入口のハードルを下げてくれているのは非常に効果的ですね。
手間がかからない
イデコをスタートする一番最初は、それなりに手間がかかります。
書類提出、国民年金手帳探す、審査、運用先を決める、、等々
便利な制度である以上最初が大変なのは致し方ありません。
しかし、最初の面倒くさい作業さえ終えてしまえば、掛金も毎月口座から引き落とされるし、
会社員であれば年末調整も会社がしてくれるので放置でOKです。
投資の世界を知る第一歩には非常に効果的
個人的にはこれが一番メリットではないかなと思ったのが、「投資の第一歩」としてイデコを始めるということです。
投資の世界は複雑で、知っているか知らないかで全て決まってしまうような世界です。
もちろん、正しく知り正しい投資方法を身に着ければ将来の資産形成の一助となることは間違いありません。
私も大学生時代からイデコを月5,000円で始めています。
「習うより慣れろ」です。
実際に少額でも自分のお金を動かしてみると色々と経験することができます。
そういう意味でイデコは投資の第一歩としては有用だと思います。
毎月5,000円、将来の自分への投資だと思ったら決して高くない金額だと思いませんか?
イデコ(iDeCO)のデメリット
投資をするうえで、もちろん表(メリット)のいいところばかりみていても意味がありませんよね。
裏(デメリット)の部分もきちんと説明します。
60歳までは何があっても引き出すことができない
イデコの一番のデメリットとして挙げられているのがこの点ですよね。
預金とは違い、急にお金が入用だというときも60歳までは手を付けられません。
このような非常事態に引き出せないということはもちろんデメリットですが、私は以下の観点からそこまでデメリットを感じていません。
・生活防衛資金は必ず残しておくもの(非常事態にiDeCoの資金を使わざるを得ないという方はiDeCoをする前に貯金を貯めた方が良いです。)
・強制力が働くので中途半端な感情に左右されない(ちょっと欲しいものあるから引き出そう、、といったことができなくなります。)
やはりある程度の手数料はかかる
自分が預けたお金を、私たちが寝ている間に他人に運用してもらうので手数料がかかるのは納得できますよね。
詳細な金額を掲載すると複雑になってしまうのでここでは掲載しませんが、
イデコの口座を開設する手数料・管理してもらう手数料・お金を運用してもらう手数料といったものがかかります。
ですが、手数料も銀行・証券会社によってもばらつきがあります。
銀行は特に手数料ビジネスなので銀行が儲かるような商品、つまり手数料が高いものしかオススメしてきません。
投資初心者の方はこういったものに騙されてはいけません。
これはどの投資にも共通していえることですが、
「銀行がオススメする商品は、投資家にとってはオススメの商品ではありません。」
iDeCoで損したくないのであれば、必ず証券会社に登録することをお勧めします。
もし筆者がiDeCoの商品を一つ選ぶとしたら
もし私がどれか一つだけ選ぶとしたら、
楽天証券で取り扱っている楽天VT(楽天・全世界インデックス・ファンド)一択です。
実際に私もiDeCoはこの楽天VTのみで運用しています。
ざっくりですが理由は3つあります。
・手数料の安さが他を圧倒している
・全世界に分散投資しているのである程度リスクが抑えられる
・証券会社大手の楽天証券が取り扱っている
気になった方はこちらから調べてみてください。
検索枠に「VT」と入力すると出てきます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は初心者向けということで具体的な金額をできるだけ排除しております。
「5,000円からはじめられる将来の自己投資」として是非一度イデコの加入を検討してみてはいかがでしょうか。
それではっ!