海外旅行に行くだけで税金を払わないといけない・・・
このようなこと聞いたことありませんか?
実は、2019年1月から出国税(通称:国際観光旅客税)という新たな税金の制度がスタートしました。
この出国税、簡単にいうと、
「日本から1回出国するごとに1,000円の税金を納めなければいけない」
これだけです。これ以上でもこれ以下でもありません。
それでは本日はこれで終わりです!
・・・といきたいところですが、せっかくなのでもう少し詳しくお伝えします。
興味のある方はこの先もご覧ください。
・出国税って何?
・出国税がかからない人
・出国税はどうやって払うの?
・出国税が導入された経緯
・出国税の使い道
それではいきましょう!
出国税って何?
出国税について改めてお伝えします。
正式名称は「国際観光旅客税」といい、
飛行機や船で日本から出国する際にかかる税金です。
金額は、「出国1回につき1,000円」です。
安いのか高いのか、なんともいえないビミョーな線をついてると思うのは私だけでしょうか。
2019年1月7日以後の出国には出国税がかかることになっています。
出国税がかからない人
「日本から出国するたびに税金がかかるならパイトットやCAはものすごい税金とられるんじゃないの・・・」
と思った方は感が鋭いです。
パイロットやCAはばっちり非課税の対象になっているのでこの制度の対象外です。
他にも出国税がかからない方は
・2歳未満の人
・乗継旅客(24時間以内に出国する人)
・政府専用機等で出国する人
などが該当します。
詳しくは国税庁HPをご覧ください。
国内で飛行機を利用(例えば羽田→札幌)しただけでは出国税の対象となりませんのでご安心ください。
出国税はどうやって払うの?
出国するときに1,000円払わないといけないことは分かった。
でもどうやって払えばいいの?
この点についてお伝えします。
答えは簡単、「チケット代金」に含まれています。
船舶や航空会社がチケット代金に上乗せしてくれているので、
納税者としてはいつも通りチケット代金を支払うだけでOKです。
それにしても知らず知らずのうちにチケット代金に出国税が含まれていたなんて
なぜかやるせないですよね。
出国税が導入された経緯
なぜどんどん税金を増やしていくのか、、、
こんな声が聞こえてきそうですが一旦置いといて。
出国税が導入された経緯を見てみましょう。
国税庁HPでは下記のように記載されています。
観光先進国実現に向けた観光基盤の拡充・強化を図るための恒久的な財源を確保するために、「国際観光旅客税」が創設されました。
出典:国税庁HP
難しい言葉で書いていますが簡単にいうとこういうことですよね。
「海外から観光客がたくさんきているからビジネスチャンスや!!!」
語弊があったらすみません。。
日本の観光事業をもっと発展させるために作られた税金、ということですね。
出国税の使い道
私たちが出国するたびに支払う1,000円の税金。
この税金がいったいどこに使われているのか見てみましょう。
観光庁HPではこのように記載されています。
① ストレスフリーで快適に旅行できる環境の整備
出典:観光庁HP
② 我が国の多様な魅力に関する情報の入手の容易化
③ 地域固有の文化、自然等を活用した観光資源の整備等による地域での体験滞在の満足度向上の3つの分野に国際観光旅客税の税収を充当する。
簡単にいうと、それぞれこんな感じです。
① 顔認証ゲートなどの最新技術を導入・整備する
② 日本の様々な魅力が分かるデータをもっと簡単に入手できるようにする
③ 国立公園などでもっとたくさんの言語で解説できるように・VRを使用した新しい観光方法の整備
海外からの観光客が増えるということは日本の経済が良くなることにつながるので
今後の日本経済発展のためには出国税は不可欠な税金となるのかもしれませんね。
まとめ
今回ご紹介した出国税のように、何気なく生活しているだけでも税金に触れる機会はたくさんあります。
税金については、ちょっと意識するだけでも日々の生活が変わってきます。
少しずつでも税金の知識をつけて賢く生きていきましょう。
それではっ!