税理士試験

税理士試験 覚えるのが苦しかった理論ランキング

 

私の税理士試験生活で覚えるのが苦しかった理論をランキング形式でご紹介します。

 

ランキングの対象となる科目は私が実際に受験した下記科目の理論です。


・財務諸表論

・消費税法

・法人税法

・相続税法

 

 

それではいきましょう。

 

 

税理士試験 覚えるのが苦しかった理論ランキング

 

覚えるのが苦しかった理論ランキングはこちらです。

 


5位 相続税法 納税義務者

4位 消費税法 納税義務の免除の特例

3位 共通 手続き規定

2位 法人税法 組織再編

1位 相続税法 納税猶予

 

 

5位から解説していきます。

 

 

5位 相続税法 納税義務者

 

5位は相続税法の納税義務者関係の理論です。

 

納税義務者という土台の理論なので相続税法でもかなり最初の方に覚えることになります。

 

この理論の何が覚えにくいかというと、

 

一番メインのケース(日本に住んでいて日本で死亡した)が超例外みたいな書き方になっています。

 

 

なるべく抜け穴を作りたくないという意図だと思うのですが、

 

それにしてもややこしいです・・・。

 

相続税法の納税義務者を覚える際は、

 

まず図などを使って体系的に理解してから進めるとかなり効率的でした。

 

 

4位 消費税法 納税義務の免除の特例

 

消費税法は全体的に他の科目よりも理論暗記しにくい印象でした。

 

なんといっても取引イメージが湧かないんですよね。

 

その中でも納税義務の免除の特例はなかなか苦戦しました。

 

特定期間、相続や分割、新設法人、etc…といった理論です。

 

 

理論暗記しただけではイメージが全然掴めないので

 

線表を使って「この場合はこの期間が課税事業者か・・・」

 

という感じで私はイメージ先行で理論暗記しました。

 

 

あとは、調整対象固定資産がちょくちょく絡んでくるところが特に覚えにくさ倍増の要因でした。

 

3位 共通 手続き規定

 

理論暗記を後回しにされそうなランキングでは優勝候補の手続き規定です。

 

 

・こういうケースではこの書類を出す

 

・この書類は何か月以内に提出する

 

実務に携わっている方はイメージしやすいところですが、

 

いかんせん、学生など実務未経験の方は本当にイメージがつかめません。

 

 

一番致命的なのが、計算規定とは違い「やっていて楽しくない」ことです・・・

 

相続税法では手続き規定の重要性が他の税法より高くなっていますが、

 

それ以外の税法では手続き規定の重要性はそこまで高くないイメージでした。

 

 

2位 法人税法 組織再編

 

1位にするか迷ったのですが「図にするとイメージが掴みやすい」という点で2位としました。

 

ただ覚えにくさは税理士試験でもトップ級といっても過言ではないです。

 

 

覚えにくさの要因は、組織再編の種類の多さと複雑さかなと思います。

 

イメージにすると、「ああ、こういうことか」となるのですが、

 

文を読むだけでは正直全く取引がイメージできません。

 

 

さらに最近ではスピンオフのような新しいパターンの組織再編も増えてきているので

 

理論暗記は複雑化していています。

 

個人的には、法人税法の組織再編を完璧にできる暗記力を身につければ

 

税理士試験の理論暗記で困ることはないのでは?と思います。(ただし1位の納税猶予を除く。)

 

 

1位 相続税法 納税猶予

 

もう、堂々の一位ですね。

 

初めて納税猶予の理論を見たときの私の心の中は、

 

「はっ!?!?!?!?」

 

でした。

 

 

この納税猶予の苦しいところは、同じような理論が大量に存在することです。

 

 

さらに相続税法の一税法二税目(一つの税法の中に相続税と贈与税が存在すること)という特徴から

 

一つの納税猶予に「相続税」と「贈与税」のそれぞれの理論が存在するイメージです。

 

具体例を挙げると、「農地の納税猶予」というものがあり、

 

農地の納税猶予の中には、贈与税版の農地の納税猶予と相続税版の農地の納税猶予があります。

 

これだけでも十分苦しいのですが、納税猶予の種類の多さがこの苦しさに拍車をかけてきます。

 

農地、取引相場のない株式、医療法人の持分、そして個人事業。

 

さらにこれら全てに「贈与税」と「相続税」がある。

 

さらにさらに、対象者や対象会社などの文言がはっきり言って

 

「はっ!?!?!?!?!?!?!?」

 

です。

 

 

上記のツイートでも記載しているのですが、

 

特例対象受像非上場株式等だったり、特例認定相続承継会社だったり、、以下略

 

とにかくこの文言を覚えるのが苦しいです!

 

 

もう一度言います!

 

 

この理論ははっきり言って苦しいです!

 

 

私も何回この理論を暗記し直したか分かりません。

 

声に出したところで全く覚えられないので

 

走りながら覚えたり寝ながら唱えたり、そして踊りながら覚えたりしました。

 

歩きながら理論覚える人が多いように、体を動かしながらの理論暗記は意外と有効でした。

 

 

納税猶予はこれからどんどん増えていくような気がします。(私が受験した年も改正論点で個人事業の納税猶予が追加になり爆死しかけました。)

 

相続税法を受ける方は、納税猶予地獄にはまりたくなければなるべく早めの受験がいい気がします・・・。

 

 

まとめ

あくまでも個人的ですが理論暗記の覚えにくさランキングをつけてみました。

 

相続税法は受験者レベルが高めなことに加えて理論暗記も覚えにくいものが多いので

 

ある意味挑戦だと思います。

 

 

自分を追い込むのが大好きという方は

 

相続税法の理論暗記はかなりやりがいありますよ。

それではっ! 

ABOUT ME
じぇいりし
25歳某大手税理士法人勤務。会社勤めしながらブログと投資の三刀流でセミリタイアを目指しています。このブログでは、主に試験勉強法とお金の知識について発信:-)