税理士試験

孫子の兵法から学ぶ己を知ることの大切さ

先日、こんなツイートをしました。

 

孫子の兵法でこんな言葉があります。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」

 

仕事にも勉強にも日常生活にも活かせる有名すぎるこの言葉ですが、

こと税理士試験においては、敵を知ることに精一杯になっている方や、敵を知ろうとしすぎて、己を知ることがおろそかになっている方がたくさんいる※みたいです。

※あくまでも私が実際に相談を受けて感じたことです。

 

今回は孫子の兵法から学ぶ己を知ることの大切さというテーマで書きます。

「敵を知る」こと

目標を達成する上で相手を知ることが大切なのは言うまでもありません。

税理士試験で言えば、

・試験委員を知る(試験委員が専門としているテーマを知っておく)

・試験制度を知る(計算過程にも部分点があるのか等)

・ライバルである受講生を知る(成績上位者の勉強方法等)

・予備校を知る(各予備校がヤマとしている論点等)

主にこんなところではないかなと思います。

どれが重要でどれが重要ではない、というよりは、どれも重要なので試験に受かる為には知っておくべきことだと考えています。

ただ、予備校に通っている方であれば、”敵”の情報はある程度講師が教えてくれることがほとんどだと思います。

 

「試験委員」に関しては、ヤマ当て講義なるもので、試験委員は〇〇さんで、この人は〇〇を専門分野として研究されてて・・・みたいな話があるのではないかなと。

「試験制度」に関しても然りです。予備校は「試験対策のプロ」なので、過去の膨大なデータからここは計算過程にも部分点があるだろう、ここは最終ち合わせないと特典に結びつかないだろう、といったある程度の答えを持っています。

「ライバルを知る」、というのは、予備校に通っていれば成績優秀者の情報が多少なりとも入ってくるので、自習の時に成績優秀者の近くに座り、どんな感じで勉強しているのか、といった雰囲気をつかむことができそうです。

実際に私も、成績優秀者を噂で知り、自習室で近くに座り、どのように勉強をしているのか、という観察をしたことがあります。

「専門学校」に関しては、大手予備校であれば、ある程度お互いに探り合っているので少なからず情報を得ることが可能ではないかなと思います。

必要であれば、模試だけ他の予備校でも受けて、他の予備校はどんな論点を重要視しているのか、を自ら探ることも可能です。

 

このような感じで、「敵を知る」に関しては、予備校に通っていれば自ら意識せずとも自然と身についたり、情報が入ってくるものが多いのではないかなと思います。

「己を知る」こと

次に、己を知るということです。

己を知るということは、こんなところではないかなと思います。

・自分がミスをしやすいポイントを知る

・自分の得意分野と不得意分野を知る

私が相談を受けた方々は、すべからく「敵を知る」ことばかりに注力し、「己を知る」ことにあまり注力していないという傾向が顕著でした。

税理士試験は見えない部分が多い試験でもあるので「敵を知る」ことが大変であるのは間違いありません。

ただ、自分がミスをしやすいポイントを知ったり、得意分野・不得意分野を客観的に知ることも同じくらい大切だと思います。

ミスをしやすいポイントを自分で分析することができていれば、そのポイントにぶち当たった時に意識することができるのでミスを防ぎやすくなります。

 

私の場合は「自分でメモしたものをスルーしてしまう」というミスが多発していました。

メモ書き通りに答えを書き写していけば正解なのに、そのメモ書きをスルーしてしまうことで、答えが間違ってしまうということです。

このミスを自己分析した結果、人間の目の動き(左上→右上→左下→右下という順番に視界が移っていく傾向がある)を利用して、なるべく左上にメモ書きを残すことで、一番にそのメモ書きが目に入ってくるようになり、その結果メモ書きをスルーしてしまうミスが圧倒的に減りました。

 

自分のミスには必ず何かしらの理由があるはずです。

その理由を分析し、できる限りの対策をすることが大切だと思います。

敵を知りつつ己を知るのが理想

結論、敵を知りつつ己を知ることが理想です。

孫子の兵法では、今回ご紹介したもの以外にも勉強に応用できるものがたくさんあるので機会があれば是非読んでみてください。

 

ABOUT ME
じぇいりし
25歳某大手税理士法人勤務。会社勤めしながらブログと投資の三刀流でセミリタイアを目指しています。このブログでは、主に試験勉強法とお金の知識について発信:-)