仕事が忙しすぎて税理士試験の勉強をする暇がない・・・でも税理士になりたい!
このような悩みをお持ちの方、少なくはないと思います。
このような方の選択肢の一つとなってくるのが、大学院での税法科目免除です。
今回は、働きながら大学院で修士論文を執筆して税法科目免除を取得することは可能なのか?というテーマで進めていきます。
・働きながら大学院で論文を書くことは可能?
・社会人が大学院選びをする際の注意点
それではいきましょう!
働きながら大学院で論文を書くことは可能?
結論からお伝えします。
働きながら大学院で論文を書くことは「可能」です。
ただし、「かなりきつい」です。
もう少し詳しく解説します。
社会人であれば、平日5日間は仕事に時間を費やす人がほとんどだと思います。
一方、大学院生の中には、生粋の大学院生(つまり、大学卒業後すぐに大学院に入学した方)もたくさんいます。
大学院生は、基本的には”学生”という位置づけなので、時間が比較的あるのに対して、社会人は仕事があります。
つまり、社会人で大学院に入学する場合は、学生より修士論文に割ける時間が少ないので非常に厳しい戦いとなります。
大学院での2年間、仕事の時間以外の土日と、平日夜のスキマ時間は必ずと言っても良いほど修士論文の時間に充てることになります。
なので、2年間はプライベートを捨て去る覚悟が必要です。
ちなみに私は大学生からそのまま大学院へ入学しましたが、私が入学した大学院は、半分くらい社会人の方もいました。
第三者の目線で、働きながら修士論文を執筆されている方々を見ていましたが、はっきり言ってめちゃくちゃ苦しそうでした。
そもそも、大学院を選んだ理由が、「忙しくて勉強時間がとれない」という方が大半だったので、そういう方は修士論文の時間もあまりとれていないイメージでした。
長々と記載しましたが、私の同期の社会人の方も無事に免除を取得できていたので、
働きながら大学院に通うこと自体は、可能です。
ただ、2年間は相当な覚悟が必要だということです。
社会人が大学院選びをする際の注意点
社会人で働きながら大学院に通うことは可能だとお伝えしましたが、いくつか注意点があるので、記載しておきます。
できるだけ夜間コースを選ぶ
大学院の中には夜間コースだけではなく、全日制、つまり普通の大学院のように昼間授業が行われるコースしか開講していない大学院もあります。
働きながら、平日のお昼間に授業に出るというのは不可能だと思いますので、そういった大学院は避けるべきです。
平日の夜や、土日に授業を行っている大学院を探してみるのがオススメです。
家族の理解を得る
働きながら大学院へ行こうとしている方の中には、配偶者やお子様がいらっしゃる方も少なくないでしょう。
修士論文が特に佳境を迎えている時期などは、帰るのが終電になることもあります。
実際に私も、朝一から終電まで修士論文を書き続けた日も幾度となくありました。
ただでさえ仕事で家族サービスができないのに、仕事以外の時間はずっと修士論文の執筆。
自分の思いを分かってくれる家族であれば良いのですが、理解を得られない人も中にはいると思いますので、
いざ始まってみたら毎日終電帰りということのないように、大学院に入学する前に事前に理解を得ておくことが大切です。
確固たる信念を持つ
「税理士試験は難しいから大学院で楽に資格を取ろう」と考えている方がたくさんいますが、
経験者の立場から申し上げると、大学院もそんな甘いものではありません。
ましてや、働きながら修士論文を書き上げるわけですから、途中で諦めてしまうことのないように、
「自分は税理士になるために修士論文を書くんだ!」という確固たる信念が必要です。
まとめ
働きながら大学院を目指そうと考えている方へ、働きながら修士論文を書くことの厳しさと、注意点をお伝えしました。
少しネガティブなアドバイスが多くなりましたが、
確固たる信念を持っていれば、働きながらでも必ず可能だと私は感じています。(私の同期の方がそうだったように)
仕事が忙しくてなかなか税理士試験に合格できない・・・という方は、
大学院という選択肢を考えてみることをオススメします。
それではっ!