税理士試験を受験する上では、「犠牲」がつきものです。
なぜなら、税理士試験は科目合格性を採用しているため、
1年や2年で終わることはほとんどなく、
大半の方が3年以上かかる長期戦となるからです。
本記事では、税理士試験を受験する上で犠牲となるものを4つ紹介し、
これらは税理士試験に合格すれば必ず取り返せるということを
筆者の体験を交えてお伝えします。
・税理士試験受験で犠牲となるもの
・合格すれば取り返すことができるもの
・合格しても取り返すことができないもの
それではいきましょう!
税理士試験で犠牲となるもの
結論からお伝えします。
税理士試験で犠牲となるのは以下の4つです。
お金
友人
社会とのつながり
時間
それぞれ詳しくお伝えします。
友人
税理士試験は相対試験なので、いかに他人よりも勉強時間を確保できるか、
いかに他人より1点でも多くゲットできるか、といったことが大切になります。
税理士試験の勉強を本気で取り組んでいる方のほとんどは、
仕事終わりに飲みに誘われても、勉強があるから・・・
休みの日に友達に遊びに誘われても、勉強があるから・・・
このような生活をしていることと思います。
私もそうでした。
もちろんそのうち上司や友達からのお誘いはなくなりました。
この人はノリが悪い人だと思われていたかもしれません。
お金
税理士試験を独学で突破するのは不可能に近いため、
必然的に予備校に通うことになります。
現在はネットで視聴できるお得な資格学校や、安い教材も販売されていますが、
ある程度のクオリティが維持された予備校に通うとなると
1科目で約20万円ほどかかります。(科目によって差はあります。)
つまり、5科目受講するとなると最低でも100万円近くはかかるということになります。
というのも、もちろん予備校の受講料で全て完結するわけはなく、
例えば問題用紙のコピー代、受験料、勉強する際の飲み物代など、
意外とばかにならない金額がかかることになります。
また、税理士試験の科目免除を目的として大学院に進学される方は、
さらに100万円以上かかると思って間違いないでしょう。
※税法の科目免除で大学院進学を考えている方は大学院の費用をまとめたこちらの記事をご覧ください↓
社会とのつながり
受験期間は、基本的には暇さえあれば自習室に行って勉強、
ひたすら勉強。
という、ある意味孤独感を感じる期間を過ごすことになります。
社会人や大学生であれば、職場や学校である程度コミュニケーションを図ることができますが、
専念生の場合は特に、社会とのつながりが断ち切られたような気分になります。
時間
先ほども少し触れましたが、
税理士試験の受験期間は長期化する傾向にあります。
早い人でも3年、長い人では10年以上もごくごく普通という地獄のような試験です。
20代、30代、40代以上、と様々な年齢層の受験者がいますが、
どのような方であっても税理士試験に費やした時間は戻ってきませんよね。
税理士試験の勉強がなければもっと楽しいこといっぱいできたのにと思うのも無理はありません。
「時間」だけは唯一取り戻すことができないものです。
合格すれば取り返すことができるもの
税理士試験を受験する上で犠牲となるものを4つ紹介しました。
これらのうち、「時間」以外は、
税理士試験を頑張って合格すれば全て取り返すことができます。
その理由を私の実体験を交えてお伝えします。
友人
私の場合も、税理士試験を受験することを理解してもらえず、離れていく人は数人いました。
しかし、税理士試験に合格した今、あり得ないくらいの人脈が広がっています。
例えば、
予備校での合格祝賀会でたくさんの方と出会い、
試験に合格することで大手の税理士法人に就職することができ、
友達の友達から税務のことについて聞きたいと紹介を受けたり、
試験に合格すると、はっきりいって景色が180度変わります。
また、本当に自分のことを分かってくれている友人は
税理士試験で飲みの誘いを断るくらいで離れていくことはありません。
飲みのお誘いを断ったとしても逆に、試験頑張れよ!と応援してくれます。
本当の友人に気づけたという意味では、税理士試験の受験は大きかったのかもしれません。
お金
私は、5科目全て予備校で授業を受け、大学院にも通っているので、
税理士試験を合格するために、200万円以上は費やしています。
しかし、24歳という若さで官報合格した甲斐もあり、
新卒で入社した会社では一般的な初任給と言われる給料を遥かに上回る給料を手にすることができています。
正直あと一年も働けば、試験勉強に費やした費用の全て回収することができるのではないかと感じています。
そうなるとそこから先はプラスしかありませんよね。
自己投資ためのお金はケチらない方が良いということが少しでも伝わりましたでしょうか。
社会とのつながり
受験期間中は一時的に社会とのつながりが少なくなったり、断たれたりすることがあるかもしれませんが、
合格した後は、以前とは見違えるような様々なつながりができます。
私も実感したところではありますが、
難関の税理士試験を合格すると、周りからの目がびっくりするくらい変わります。
合格しても取り返すことができないもの
税理士試験を見事に合格しても取り返すことができない唯一のものは、「時間」です。
受験勉強に充てた時間は人それぞれですが、
その時間は、どうあがいても取り返せるものではありません。
しかし、人生で無駄にして良い時間は1秒たりともありません。
なので、時間を無駄にしないためにも意識しておくべきことをお伝えしておきます。
・合格の為には犠牲が必要と心得ておく
・1年でも早く合格するように心がける
・長期化しそうなら大学院での科目免除も検討する
このあたりは、税理士試験を受験するにあたって是非意識しておきたい点です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
難関の税理士試験を突破するためには、少なからず犠牲が伴います。
しかし、晴れて合格すれば必ず素晴らしい景色が待っていることも確かです。
せっかく受験するなら短期集中で全て犠牲にして受けてみるのもありだと私は思います。
このブログでは試験勉強法もお伝えしているので良ければ他の記事もご覧ください!
それではっ!