税理士試験の勉強を始めていざ税理士試験へ!!
と思ったら受験資格なかった!!!
こんな最悪な事態にならないように受験資格について解説します。
税理士試験の勉強を始める前にしっかりと確認しておきましょう。
税理士試験の受験資格
税理士試験の受験資格は大きく分けて「学識」、「資格」、「職歴」、「認定」の4つに区分されます。
受験資格を下記にまとめました。
なお、受験資格に年齢や国籍の制限はなく、外国の大学を卒業した場合は認定を受けられる場合があります。
詳しくは国税庁HPをご覧ください。
メジャーな受験資格はこれ
受験資格は様々ですが、メジャーな受験資格としては下記が挙げられます。(これに限るものではありません)
社会人⇒実務経験2年(職歴)
学生⇒法律学又は経済学を履修(学識)
その他⇒日商簿記試験1級合格又は全経上級合格(資格)
社会人で2年経験を積んでいるが大学で法律学又は経済学を履修しているというように
受験資格を複数持っている方は、証明書取得のしやすさで受験資格を決めていくことになります。
一般的には大学に成績証明書を依頼するよりは、今働いている職場の代表に職歴証明書の署名と捺印をしてもらう方が早いですが、
代表がなかなか職場に来なかったり署名してくれない等の問題がある場合は大学に成績証明書を依頼した方が早いですよね。
このようにして受験資格を決めていくことになります。
大学の単位取得に関する受験資格は、既に大学を卒業済みか現在大学生(3年以上)かで対象となる受験資格が異なってくるので注意が必要です。
詳しくは国税庁HPをご覧ください。
日商簿記と全経上級で迷ったら
実務経験もなく大学生などで法律学又は経済学を履修していない方は日商簿記検定1級か全経上級を取得することになります。
ここで多いのが、
「日商簿記1級か全経上級どちらを取るべきでしょうか。」
という質問です。
実際に私も受験生の方から数回ご質問をいただきました。
私の答えはたった一つ、
「目的による」
です。
どういうことか説明します。
日商簿記検定1級は文字通り簿記系の最高峰の資格です。
難易度はかなり高く(税理士試験の簿記論と並ぶとも言われています)、一朝一夕でとれるものではありません。
それに比べて全経上級は、日商簿記1級よりは難易度が落ちます。
税理士試験は長期化する傾向があるので一年でも早く勉強を始める方が良いという点を考えれば
受験資格である日商簿記1級に苦戦して次のステップである税理士試験に進めないということになれば本末転倒ですよね。
最終目的が税理士試験であるならば、私は全経上級をオススメします。
一方で税理士試験を受ける意思がそこまで固まっていない方であれば知名度が圧倒的に高い日商簿記を選択することもアリです。
今後の計画や税理士試験の受験の可否などを総合的にみて判断することになりますね。
参考までに日商簿記1級と全経上級の比較表を記載しておきます。
まとめ
税理士試験の受験資格について解説しました。
受験資格はあくまでも受験資格にしかすぎないので、最終目標が税理士試験に受かることであれば
受験資格の取得に時間を費やしている暇はありません。
さらに追い打ちをかけるようで申し訳ないですが、
税理士試験の受験者数は毎年約10%ずつ減少傾向にあるため
合格することがどんどん厳しくなっていることを鑑みても
なるべく早めに受けるのが吉だと思います。
それではっ!