「税理士試験の科目免除を受けるために大学院を受験し、無事に合格が決まった・・・」
「できれば入学前にスタートダッシュをきりたいけど、何から始めればいいのだろう・・・」
今回はこのような方に向けた記事です。
入学前にできることは色々とありますが、そのうちの一つに「書籍の購入」があります。
大学院は、あくまでも「研究」をするところなので、
在学中の2年間で何十冊、何百冊の書籍や文献を読むことになります。
その中でも、入学前に揃えるべきオススメの書籍をご紹介します。
入学前に揃えるべき書籍
入学前に揃えるべき書籍は下記4つに区分できます。
✔️体系書
✔️入門書
✔️条文の読み方
✔️租税判例百選
それぞれ詳しく解説します。
体系書
税法大学院に関わらず税理士の仕事をしている方は本来全員持っておくべきなのですが、、、
それは置いといて、大学院では体系書は必須です。
修士論文では文献を引用する機会が多いのですが、この文献の引用というものは、どこの誰か分からない方が書いたものより、体系書からの引用の方が一般的に価値が認められやすいからです。
また、在学中の2年間を通して様々な文献、書籍、資料を読むことになりますが、最後には体系書にたどり着くということが多々あります。
筆者もそうでしたし、筆者の周りの同期もそうでした。
オススメの体系書ですが、この2点のどちらかを選んでおけば間違いないでしょう。
どちらも税務の世界では知らない人はいません。それくらい著名な方々です。
入門書
社会人で、税務をバリバリやっている方は買う必要はそこまでありませんが、学部卒の方など税法に触れたことがない方は絶対に読んでおくべき書籍となります。
会計科目を受験してそのまま大学院に入学される方などは、税務の知識はゼロといっても過言ではないので、最低限入門書で税務の考え方を理解しておかないと、入学後に地獄のような苦しみが待っています。
なお、最近はマンガのようなテイストで税法を分かりやすく教えてくれる書籍や、ストーリー仕立てになっているものもあります。
筆者オススメの入門書を2つほどご紹介します。
条文の読み方
修士論文では、主に条文をひたすら解釈していくこととなります。
なので、大前提として条文の読み方を理解しておかなければ解釈するところにもたどり着けません。
最初のうちは手元に置いて、条文を読みながら、条文の読み方の本を読むといった方法がオススメです。
入学してからの数ヶ月は必須の書籍となります。
租税判例百選
修士論文のテーマ決めで非常に重宝されるのが、租税判例百選です。
その名の通り、様々な税法(法人税・所得税・相続税・その他もろもろ、、、)の判例が凝縮された一冊です。
修士論文のテーマは、実際に起きた判例(いわゆる裁判)から問題提起をしていけば自ずと絞られていきます。
そういった意味でも、最初のうちは、租税判例百選で様々な判例を眺めてみて視野を広げるのがオススメです。
入学後に揃えるべき書籍
上記でご紹介した書籍を一通りそろえていただければ、入学した後は順調なスタートがきれることでしょう。
入学後、修士論文のテーマを決め終わったら、後はご自分のテーマに合わせた書籍を集めていくこととなります。
ですので、統一的なオススメの書籍というものはありません。
ご自分のテーマに合ったオススメの書籍は、担当教授に確認してみることをオススメします。
教授は税務の学説の世界ではプロなので、必ず有益な書籍を知っているはずです。
まとめ
大学院で順調なスタートをきるために、入学前に最低限買っておくべき書籍をご紹介しました。
この記事でご紹介した書籍は、入学したらいずれ購入することになるケースがほとんどです。
なので、事前に購入し、少しでも良い大学院生活のスタートをきっていただけると紹介者の私も嬉しい限りです。
それではっ!